恥に働けば角が立つ。

PC-9801が好きな、W・コーギー(牝1匹)と白猫(牡1匹)の飼い主。主婦。今日もささいなコトが気にかかります。掲示板もありますよ → リンク参照

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「少女セクト」のシンプルな繊細さ

「少女セクト」はぶっちゃけエロ漫画のレズ物と分類される物です。
この手の漫画は好事家のみが手にし、間違っても良識のある大人達の口コミで評価される物ではありません。
どちらかと言いますと日陰で刹那的の、職場や教室などでは大っぴらに語れない、布団の下の肥やしになるタイプの漫画です。
が、単なるエロ漫画にしておくには惜しい気がするのです。

桃子ちゃんに片思いしている旦蕗(あさふき)さんと旦蕗に片思いしている雪華ちゃん。
104
修羅場に見えますが修羅場ではありません。



私、映画「プリティウーマン」が嫌いでして、いえ、心から感動した方とお近づきになりたくないだけの話なのですが、商業的には上手くやったと思っています。
ある所の住む世界の違う二人が仲良くなりました、まる。誠にそれは結構なのですが、周囲に認められる仲になりました。はい、それで?が聞きたくて聞きたくて仕方がない性分なのです。

「マリア様がみてる」で祥子と祐巳が出会った時、文化祭での出し物がシンデレラだったのは、たまたまではありません。
グノーのアヴェ・マリアを祥子さまと連弾する祐巳ちゃん。
105
「やっぱり、だめですね。祥子さまにはついていけません」(「マリア様がみてる」)

二人は姉妹(スール)になった後も気持ちのすれ違いで悩みます。結婚がゴールなのではありません。

「少女セクト」に戻りますが、5話では桜木寮が舞台です。
同じ寮に住んでいる桃子ちゃんと旦蕗さんと雪華ちゃん。
雪華と旦蕗は同学年で、桃子は下級生。
雪華ちゃんは桃子ちゃんのコトが態度に出さねど気に食わない。

夕食時に桃子ちゃんの好みのタイプの話題になりまして、
「藪から棒に…」と桃子は戸惑うのですが、何となく話題を返します。
「そうだな…聡明な人がいいですね」
「見た目は?」
「そりゃいいに越した事はないですけど…」


桃子ちゃんは策士ではありません。
107
ツブれたラーメン屋のエピソードで分かります。

色々好きな要素を挙げていく桃子に、「なんかずいぶん具体的よね。誰かお目当てでもいるのかな?」と尋ねられます。

「いるわけないじゃないですか、そんな」と桃子の返答。
「まぁ場所が場所だしねぇ」「いたらいたでどんな奴だか見てみたいけど」の野次の後に、旦蕗に片思いしている雪華が語り始めます。
「でも、そんな内藤ちゃん(桃子の苗字)が好きだってていう物好きがいるのよ」
「へぇー」「どこの誰よ」
「まぁ誰とは言えないけど、そいつ言い出せなくて、ずーっと片思いしてんの」

「えー?そういうのタイプじゃないんだけどなぁ…」

108
「どこら辺がよ」
「だって、その人がいくら私を思っていても、それだけで私がその人の事を好きになれるわけじゃ、ないじゃないですか」


桃子ちゃんは正面からブッた切ります。騎士のナイトでナイトーちゃんですから。
相手が好いてくれるから好きかも?ではなく、あくまで自分の側からも好きになりたいと公表しています。
「えー、だって私はその人に片思い出来ないんですよ?不公平じゃないですか」

無茶苦茶な理屈です。
彼女の言わんとしている事は、えーと、こうですか?
陰から想わないで欲しくて、こちらからも選ぶ権利が欲しくて、平等にチャンスも欲しくて、
平等に恋したいのと同じくらい、どうしても好きになれなかった時の言い訳も欲しくて、
それから「好き」という単語に双方向の意味があるとも伝えています。
この台詞で桃子のロマンチストな部分が見えます。

基本的に我々人間は自分の考えを直接相手の脳に伝える事は出来ませんので、桃子の発言はあんまりと言えばあんまりです。桃子に限らず女性は時々理解に苦しむ事を言ったりもします。別に相手を煙に巻こうとしているのではありません。自分でもよく分かっていないことが多いのです。感覚的に何となく絶対嫌なんだけど、どう伝えてよいのか分からないし、伝える訓練もしていないのです。

私の好きな言葉に「言葉になった1000の言葉と、言葉にならなかった1000の想い」がありまして、人間は気持ちを言葉にして伝えているのではなく、既存の言葉に自分の気持ちを当てはめて伝えている事が多いのではないか?と思うのです。

あと薄々気付いていると思いますが、夕食場面の前に雪華は旦蕗に手を出しています。エロ漫画ですからね。
体を重ねても振り向いてくれない旦蕗に軽く雪華は仕返しをするのです。

雪華ちゃんは旦蕗さんに一言。
「ハァイ「眠れる森の美女」?」
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「お目覚め?」(以上「少女セクト」1巻)


お姫さまを目覚めさせるには甘いキスではなく、現実。
「婚期逃がすぞ、内藤ちゃん」の野次で、一応ここでの対象は異性だったと分かるのですが、「少女セクト」は全部ひっくるめて甘い幻想。
幻想ですが各キャラクターには、よくできたAIが搭載されてます。

2巻の最後で、桃子ちゃん達のその後もちらりと描かれていますが、「プリティウーマン」のような後味の悪さ(ハッピーエンドとも…)は感じませんでした。繊細な心の動きが描けていましたから。
私には「プリティウーマン」は単に住む世界が違う二人がくっ付くだけの話にしか見えませんでした。見えたのは障害だけでした。

女の子の心情をさりげなく描ける作者の玄鉄絢さん。
おまけ漫画にこういう事を描いても、
110
「メガネっ娘は心でメガネをかけているから」
111
「メガネを外しても、メガネっ娘なのよ!!!」

んな訳ゃねーだろと、安心して読者は突っ込めるのです。
ちなみに力説しているのはきーちゃん。彼女もフラれ組です。
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  1. 2007/01/26(金) 16:13:07|
  2. 気になったコト
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<三浦理恵子さんは反則だ | ホーム | 聖さまが何考えているか分かりません>>

コメント

モテモテ王国を見たくなってしまった、何でだろう。

 えっとねぇ。メガネっ娘はメガネをはずすと普通の娘ですが、真のメガネスキーは心の中で相手にメガネをかけさせるらしいです。ということで、きっと心の中で喪服を着せているんですよ、誰だとはいいませんが。
 ちなみに私は人を顔で判別できないのでメガネは個人を特定するためのひとつの情報でしかありません。
  1. 2007/01/27(土) 02:00:59 |
  2. URL |
  3. noc@india #k8iJonVs
  4. [ 編集]

モテモテ王国、インドで読みたいのデスカ?

>真のメガネスキーは心の中で相手にメガネをかけさせるらしいです。
ゲームの世界ではメガネかけたVer.とメガネかけてないVer.と2種類のCG回収をさせたりしますよね?
その意見だと、メガネ好きの為に用意されてるのに真のメガネスキーならいらないんですね。単なる手間だったんですね。

>ちなみに私は人を顔で判別できないのでメガネは個人を特定するためのひとつの情報でしかありません。
私もそうなのですが、特にゲームでは個人を判別できなくて、全然別のキャラクターの好感度をあげてました。覚えのない先生キャラクターの頬が赤くなっていた時はさすがに「?」と思いました。

メガネ付けていると分かり易いので、「とりあえずビール」みたいに「とりあえずメガネ娘」と攻略しますが、「月姫」では損をしたと思いました。彼女裏シナリオにあたるヒロインでしたし。あと「同級生2」では死ぬ程苦労しました。初プレイでタイムテーブルまで書いたんですよ?「メガネは最後のお楽しみ」って奴なんでしょうか。

心の中で喪服を着せているアノ人もたぶん喪服スキーじゃないと思いますヨ。
立ち絵でたまたま喪服だったとか、そいつのシナリオが電波で面白かったとか、そういう事にしておいてあげましょうよ。それが優しさってモンです。
エロゲーはしない方だと思いますが、どっちが嫌なのかよく分からないのですが、ホントの喪服スキーだったら憤慨ものでしょうが、まぁどっちでもイイんですが。
  1. 2007/01/27(土) 09:00:02 |
  2. URL |
  3. 美紀 #X.Av9vec
  4. [ 編集]

プリティだから許されるんでしょう、きっと

>「プリティウーマン」

二人が愛し合う(?)理由が、「金」と「顔(体)」以外にあるようには思えませんでしたねえ、私の場合。
なので、「男は金」「女は顔」という世知辛い世の中を描いた作品なのではないかと。
  1. 2007/01/28(日) 23:21:55 |
  2. URL |
  3. at #-
  4. [ 編集]

>プリティだから許されるんでしょう、きっと
なーる。先手を打ってあるんですね。予め表記してあるから文句言っちゃダメですよと。盲点でした。

世間一般的には毒にも薬にもならない、いわゆるデート映画は必要っちゃ必要なんだと思いますけどね。
どれもこれも「レクイエム・フォー・ドリーム」みたいな内容だったら困りますものね。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32504/comment.html
  1. 2007/01/29(月) 12:28:40 |
  2. URL |
  3. 美紀 #-
  4. [ 編集]

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「PC-88のESCキーが死んでいるので、『ドラゴンナイト』がクリア出来ません」

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