恥に働けば角が立つ。

PC-9801が好きな、W・コーギー(牝1匹)と白猫(牡1匹)の飼い主。主婦。今日もささいなコトが気にかかります。掲示板もありますよ → リンク参照

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

「うる星やつら」の心地よい、いい加減さ

ラムは1978年に、地球を侵略に来た、エイリアンの一味です。

生まれつき運の悪い高校生、諸星あたる。あたるは幼馴染みで恋人の三宅しのぶに、浮気性の事で文句を付けられました。橋の上でしのぶに平手打ちをされた後、ぼんやりしていると、通りかかった旅の僧に勢い余って川へ突き落とされました。

びしょ濡れになったあたるでしたが、旅の僧の名は錯乱坊と言い、「不吉」「死相が出ている」と言われ続けながらも帰宅すると、家の前では人だかりが出来ていました。
そこには鬼のような大男の宇宙人が、あたるを待ちかねていました。

あたる「えーっ、何でおれがインベーダーと勝負しなきゃならないんだよーっ!!」
記者「彼らは地球を侵略するにあたって、条件をひとつだしたのです!」
鬼の姿をした宇宙人「わてらのコンピューターが適当に選んだ地球人と勝負して、もしもわてらが負けたらおとなしく帰りまひょ!!」
あたる「お、おれがそれに選ばれたのか!?」


鬼族の作法にのっとり、あたると鬼の姿をした宇宙人の女性との勝負は「鬼ごっこ」となりました。
鬼娘ことラムの敗因は、虎縞のビキニをひとつしか持ってきていなかった事ですが、おまけに彼女、この回の単なるゲストだったはずなのですが、3話目にはちゃっかりヒロインとして帰ってきました。

このいい加減さが「うる星やつら」の魅力です。
520
シュールとも言われますね。



「うる星やつら」が、どのくらいいい加減かと言いますと、まず最初に思う疑問、「どうしてラムはあたるのことが好きなのですか?」の作者本人からの回答からも伺えます。

当時の別冊「サンデーグラフィク「うる星やつら」」の14巻では、作者の高橋留美子さんによるQ&Aがありましたが、そこでの回答は、「私にも分かりません」でした。

Mr.マリックの手品のタネが「マリックの手先がとても器用だから」に似た、そりゃラム以外に理由は分からないでしょうけど、作者がそれでいいのですか?と、私も一瞬だけ思いましたが、たぶんそれで良いのだと思います。

作者の高橋さんはTVアニメの監督、押井さんとは意見が合わなかったらしいのですが、押井さんは常識人なのか、それとも物事には理由と理屈があり、常に結果が付きまとっていると思っている方なのか、どうも考え過ぎるのか、オリジナルの作品とはテイストが違って見えました。

例を挙げますと、中学生の時のラムの同級生、弁天、ラン、おユキですが、このメンツが揃うと、ランがトラブルを持ち込み、弁天が口と手を出し、おユキが傍観し、ラムが皆をなだめて収拾しようとします。
518
弁天「おユキを怒らせなくちゃおもしろくねえじゃねえか!」
ラム「うちは平和主義者だっちゃ!」


えーと、ラムちゃん、地球を侵略に来た宇宙人でしたよね?

更に続くQ&Aで、「どうして海王星の女王が一般庶民と机を並べて授業を受けていたのですか?」という質問には、「身分の差があるのはよくない」と答えていました。そうです、おユキは海王星の女王ですが、他の3人とは身分が違いました。地球を侵略に来たラムちゃん親娘。実は王族でも支配階級でも何でもなく、ただの庶民でした。1巻のあれは化粧品や学習教材や浄水器の訪問販売みたいなものだと思われます。ちょっと驚きでした。

ラムの性格もですが、序盤と中盤ではすっかり変わってまして、1巻の6話、ラムを追いかけてきた婚約者のレイ。ラムは故郷へ帰ろうとしません。あたるに振り向いて欲しいのか、しのぶにだけは負けたくないのか、食い意地しかない牛男の婚約者のレイと一緒に帰るのがそんなに嫌なのか、皆の前で「うちの腹にはダーリンの子供がいるっちゃ~」と大嘘を付く、見たまんま悪魔のような女でした。

しのぶ「ラム…いま、なんつった!?」
ラム「けけけ…たまげたか!?うちは妊娠しているちゃ~~~!!」

ラムは初め、奇声を発するキャラでした。

序盤から「うる星やつら」を読んでいた私は、子供の頃から、ラムはとても嫌な奴という認識がありましたが、そんなラムも、何年も何年も高校2年生を過ごしていると、だんだん地球にも慣れたのか、友引町にも慣れたのか、クラスメイトにも慣れたのか、性格も丸くなったのか、平和主義者と自覚するようになりました。とてもいい加減な漫画だと思いました。
エキセントリックな性格で登場したラムですが、友引町というフォーマットで性格が変わってしまいました。

作者が表現したかったのはひょっとすると、ケ・セラ・セラの成る様になる、の精神だったのかも知れません。細かい事は気にしない。それでいて登場人物のシミュレーションが見事だった「うる星やつら」。「キャラが勝手に歩き出す」は、クリエイターの名言ですが、それに恥じないあらゆる意味で、時代に先駆けた漫画だったと思います。こんなに行き当たりばったりなのに「男性誌で看板を張れた初の女性漫画家」になれたのは、作者の天性の勘としか言いようがありません。
ですので、思考型で凝り性のTVアニメ版の監督とはウマが合わなかったのだと思います。
スポンサーサイト
  1. 2007/05/31(木) 19:11:26|
  2. 気になったコト
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<元祖ダーリンだっちゃ | ホーム | 不憫過ぎる女子高生、藤波竜之介>>

コメント

 当初悪役だったラムが連載開始と共に善人になった時は、どう扱ってよいか途惑っ
たものです。しかし、それは新登場の面堂の非常識さの前にラムの行動がかすんだだ
けでした。
 ラムが平和主義者だというのも、単に悪いことをしている自覚のない、非常に質の
悪い悪人だったと思われます。

 とはいえこの漫画が非常におおらかな姿勢で描かれていたのは確かです。所で私は
非常に理屈っぽくて、細かいところが気になる性格だと思っています。だからこの漫
画を読むときも、自分の中で説明を考え、一々納得しながら読んでいました。ですが、
押井守監督の作ったテレビ版は嫌いでした。
 おそらく、漫画を読んでいる者が想像する余地を、勝手に埋め立てられたのが気に
入らなかったのでしょう。

 それから、おユキの事は、海王星に勝手に住み着いている、田舎の大地主程度だろ
うと思っていました。
  1. 2007/06/02(土) 22:01:44 |
  2. URL |
  3. KG #m5vDwjvI
  4. [ 編集]

>ラムが平和主義者だというのも、単に悪いことをしている自覚のない、非常に質の悪い悪人だったと思われます。
地球風邪を引いたランのお見舞いに行ったラム。ランの家(宇宙船)で、見舞いという名の破壊工作をしでかしました。
ラン「今になってやっとわかった。こいつの最大の欠点は、悪気の無いとこなんや」

ラムちゃんが天然だと言うコトを、ランが初登場してから5年目にして、ようやく語られました。
もうとっくに読者は気付いていたと思いますが、改めて描いたのは、作者本人が気が付いていなかったからではないのでしょうか?

>だからこの漫画を読むときも、自分の中で説明を考え、一々納得しながら読んでいました。
私は「漫画ってこんなもん」と思いながら読んでいました。ファーストインプレッションとは恐ろしいものですね。

>押井守監督の作ったテレビ版は嫌いでした。
>おそらく、漫画を読んでいる者が想像する余地を、勝手に埋め立てられたのが気に入らなかったのでしょう。
アニメ版は「ちょっとキャラクター、違うんじゃないの?」と思いながら、たまに見てました。
漫画ではラム、もっといい加減な性格で描かれていたと思うんですけど、やけに可愛く描かれていました。当時は分からなかったのですが、あれは作っている側がラムちゃんに萌えてたんですね。

ただ、声優さんは、今では信じられないぐらいレベルが高かったのは確かです。当時、新人だったラムの中の人は良く頑張りましたね、あのメンツで。

>それから、おユキの事は、海王星に勝手に住み着いている、田舎の大地主程度だろうと思っていました。
おユキさんは初っ端から「おひいさま」って呼ばれてましたけど、ラムが平民だったという例もありますし、侮れません。後先は考えていなかったと思われます。
  1. 2007/06/02(土) 22:46:53 |
  2. URL |
  3. 美紀 #X.Av9vec
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mikioden.blog89.fc2.com/tb.php/230-9dd11f89
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

美紀

Author:美紀
「PC-88のESCキーが死んでいるので、『ドラゴンナイト』がクリア出来ません」

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。