恥に働けば角が立つ。

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祐巳と瞳子の関係

「マリア様がみてる」の福沢祐巳と松平瞳子の関係。

読者の中には、どうして祐巳があそこまで瞳子に執念深くアタックするのか、分からないヒトが居るかも知れませんが、祐巳ちゃん、ほら、アレですよ。ぶっちゃけマゾですから、では済まされない心理が、キチンと作品中には漂っています。

「やっぱり、少し緊張するわね」
すでに先に来ていた祥子さまは、ご自分の選挙ではないのだけれど、去年同様あまり食が進まないらしく、お箸でおかずを転がしながらため息をついた。
「そうですか?私お腹ぺこぺこです。いっただきまーす」
祐巳はお弁当箱を開けて、さっそく食べ始めた。おお、今日のメニューは勝つに引っ掛けて一口カツだ。お母さん、験(げん)を担いでくれたんだ。
むしゃむしゃ、もりもり。
メンバー勢揃いでお弁当を広げているというのに、どういうわけか祐巳の食べる音ばかりが部屋中に響き渡った。
「……」
「何ですか?」
視線に気づいてお姉さまを見る。実際は口にたくさん頬張っていたから、「何ですか」じゃなくて「なんでふか」に近い。(「仮面のアクトレス」)(つづく)


「人倫の大本は夫婦なり」と提唱した福澤諭吉。姉妹(スール)制度は、夫婦になる前の予行演習みたいなモンです。
リリアン女学園卒業の、祥子の母も祐巳の母も令の母も由乃の母も、当たり前ですが既婚者です。
509
いつか、祐巳ちゃんの銅像もリリアン女学園に立つといいですね。



(つづき)
祥子さまは不思議そうに尋ねた。
「あなた、いつの間にそんなに図太くなったの」
「図太い、ですか」
「そう。すごいわ」
「……誉め言葉に聞こえないのですが」
「誉めているのよ。それで、感心もしているの」
祥子さまは負けていられないとばかりに、お弁当箱の中からご飯を大きく切り取ってパクリとやった。
すると、なぜか黄薔薇姉妹も白薔薇姉妹も参戦して、薔薇の館は一転「豪快にご飯を食べる会」になってしまった。
図太くなれたわけではない。
やれるだけのことはやった。だから今更、クヨクヨしたりドキドキしたりしたって、結果は変えられないのだと、ただ悟っただけだ。(「仮面のアクトレス」)


最新刊では「怪獣」とまで瞳子に言われた祐巳。実は陰の萌えキャラらしいです。

福沢祐巳の家庭は、「御目出度いレベル」にまで達した、日本人の一般家庭からすると、裕福でなおかつ家族仲が良好な、希少なケースです。全然平凡じゃありません。
福沢家のマイホームは、設計事務所と自宅を兼ねており、そのお陰とも言えます。

映画「ホームアローン」がウケたのも、アメリカでは両親の仲が良く、土地持ちで、お金に困らない家庭が、今やファンタジーのひとつになっているからです。

その、頭の中身や外見が大したコトのない控えめな天真爛漫さを持った福沢祐巳。超お姉さまの祥子に心惹かれたのは、まぁ無理も無い事ですが、ただ、祥子が祐巳に惹かれたのは、一度断わられた悔しさもあるとは思いますが、同じく一度は振られた志摩子には執着を見せないので、単なる腹いせでは無いようです。

祐巳は、物事を素直に見て、素直に反応する、ただそれだけの能力しか持っていません。

祥子は小笠原家の一人娘として、自分を磨き、自分を鍛え、自分を演じてきたのですが、祐巳と出会い、祐巳もまた有象無象の「祥子さま、素敵!」と感想をもらす一般ピープルの一人だったはずなのですが、ちょっとだけ違ったのは、祐巳は、祥子に憧れや恩恵を求めていただけではなく、祥子のような女性になりたいと思っていたのです。

「私の場合はね」
少し考えるように、志摩子さんは斜め上を見つめて言った。
「私では祥子さまはだめだと思ったの。逆に、私も祥子さまではだめなのよ、きっと」
「どういう風に?」
「祥子さまのこと好きだけど、私たちは相手に求めるものが違うの。だから、与えられるものも違うわ」
「……難しすぎてわからない」
「祥子さまにも言われたわ。言いたいことはわかったけど、具体的じゃないって。私自身だって、漠然とそう感じただけだからそれは仕方ないわね」
相手に与えられるものと、相手に求めるもの。一対一の人間関係だから、それが合致することは重要なことかもしれないけれど。
「志摩子さんでもだめなら、祥子さまと釣り合う相手なんていないんじゃない?」
「わからないわよ。もちろん、簡単には見つからないから、今まで妹を持たなかったんでしょうけれど。それに紅薔薇さまは祥子さまとちゃんと向き合っているでしょう?相性ってあるのよ」(「マリア様がみてる」)


志摩子は祥子に興味が無かっただけなのですが、ドジで落ち着きの無い祐巳は、祥子がヒステリーを起こしたり、動揺する姿を見せたりしても幻滅せず、むしろ人間味があると評価するお人好しで、

自分を好いてくれる人が、自分の内面にまで興味を持ってくれたら、どんなに心強い事か、

つまりはそういうコトなんですよね。1巻で姉妹(スール)の有り方の答えが書かれている「マリア様がみてる」には、毎度の事ながら感心させられます。

祥子を落とした祐巳の次のターゲットは瞳子で、祥子と同じ匂いがする(まぁ親戚だし)、彼女に興味を惹かれたのも無理のないコトですが、これが異性間なら単なる浮気者と称されても仕方のない祐巳ですが、

「マリア様がみてる」はいわゆる百合の世界ですので、全然OKです。

で、瞳子に戻りますが、祥子の場合と違って、超エリートというほどでは無いのですが、祥子よりもリリアン女生徒らしい女の子を演じていた一人です。
「自分を偽っている度」や「自分を偽っているポイント」などというものがあるとすれば、瞳子の方がずっと上。
祐巳は、それとなく祥子や瞳子に騙し絵の見方を教えてあげてたのかも知れませんね。

騙し絵は、一度見えた物が見えてしまうと、もうその見方を覚えてしまいますよね。
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「婦人と老婆」
自分を偽らない生き方を教えたつもりじゃなくても、教えてた祐巳。

祐巳ちゃんは、エデンの園でエヴァに果実を与えた蛇みたいですね。
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「照れますね」
祐巳ちゃん、自分が素直に物を見れる分、どうして素直に物を見る事が出来ない人間が居るのか、不思議で仕方がないのでしょうね。

そんなアホ面下げた祐巳の事を、瞳子は当初、馬鹿にしたり嫌ったりしてましたが、祐巳が無神経なのではなく、恐ろしいまでに相手を観察する人間だと理解する事が出来た時、瞳子の心の壁に穴が開きはじめました。

瞳子はこれから先も、祥子お姉さまと接するように祐巳に接する事は無いと思いますが、いい関係は築けるんじゃないかと、何となく思います。
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  1. 2007/05/17(木) 18:20:12|
  2. マリア様がみてる
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