今月、2巻も発売され、益々面白くなって来た「ヨルムンガンド」。
主人公はココ・ヘクマティアル。武器商人です。
元少年兵ヨナに、
「ココはなぜ武器を売る?」と聞かれ、
「世界平和のため」と答えたココ。
痺れる外道です。
この高橋慶太郎の「ヨルムンガンド」。
掲載誌は「サンデーGX」。伊藤明弘の「ワイルダネス」、広江礼威の「ブラックラグーン」と、ガンキチぞろいの漫画雑誌「サンデーGX」。どうして園田健一の「ガンスミスキャッツ」だけが別の雑誌で掲載されているのか、逆に不思議です。
元娼婦で爆弾魔で、これ以上外見が成長しないミニー・メイ。
ハリウッドで実写化はまず無理です。ココ・ヘクマティアルには優秀な部下がいまして、8人+先ほどの元少年兵ヨナ。
掲載前の予告では、
銀髪で褐色の肌の元少年兵と、くわえ煙草のジジイ、
黒髪ロング&眼帯の女ナイフ使いと、狙いすぎのキャラクター勢に、見る前から食傷気味でしたが、誰だって宝くじが道に落ちていたら「どうせハズレだろ?」と思いますよね。
実は当たりでした。
少年兵ヨナを迎えたココとその一味。
「新入りって、少年兵だったのかよ!!?」
「チャカ持ってる、コェエーー!!」少年兵の怖さを誰よりも知っているプロの皆さん。
渋い親父キャラかと思いきや、このレーム、
「俺のよーな、スゴ腕・(ナカグロ) 百戦錬磨な、
超・(ナカグロ)絶・(ナカグロ)傭兵が、
ココっていう小娘・(ナカグロ)武器商人に従っているのがフシギ」と元少年兵に話し掛けて、鼻であしらわれていました。
割とアホでした。
ココと似たキャラクターに「ブラックラグーン」のバラライカがいますが、彼女も部下に慕われていますが、バラライカは腕力の方もヤリ手ですが、ココの方は腕っぷしにはからっきし自信がありません。
バラライカは、レヴィ曰く
「アネゴはアフガンでネジ落としてきた」らしく、地獄の釜で自分がどれだけ踊れるかを楽しんでいる所がありますが、ココは兵士ではなく武器商人です。
「武器という鋼鉄の殺人機械を扱う我々だが、その取引は人と人との駆け引きなのだ」と命を狙われている最中でも態度を変えないココ。
むしろ危険な目にあっている時でこそ笑っています。
レーム曰く、
「少年兵の戦い方ってのは本当に頭にくる!いいか覚えろ。
この小隊(ウチ)は「殺し合い」なんてやらない。
やるとしたら一方的な「殺し」。
捨て身の突撃が必要な状況は、訓練に訓練を重ねたテクニックで補え。
そして忘れろ、少年兵を。
あぁ、でも俺、
君の「武器商人を憎む」ってスタンス、イイと思うんだよね。
技術を吸収しつつ……
ココにも、俺らにも、飲み込まれないぞって、生き方……
アリなんじゃねぇ?」真面目なんだか不真面目なんだかよく分からない彼ら達。
そんな彼らのボス、小娘・武器商人は、
虎のような大胆さと山猫のような臆病さと、
猫又のような狡猾さと子猫のような無邪気さを併せ持つ、ココ・ヘクマティアル。
二人の女性の共通点は
愛に溢れている事かも知れませんね。
バラライカが闘神なら、ココは地母神です。
先述のバルメという黒髪眼帯・元女兵士も、
「ココは過酷な状況において、けっこう不平不満を口にします。
ってゆーか、うなります。
集団の長としていただけない行為ですが、ココならOKです。
ココは何をしようとOKです。最高です。
ココに文句がある者は、私が殺します。八つ裂きです」私も由乃なら全てOKです。
とココを
超・絶・崇拝してまして、かなりのイカレポンチです。正気じゃありません。
「ヨルムンガンド」、2巻ではオーケストラと名乗る2人組の殺し屋が登場します。
凸凹コンビの師匠とチナツちゃん。
殺し屋に狙われた男の、死に際の台詞、
「どうしてパンツはいてねーんだ?」は地味にキてる台詞だと思います。
正直、私も気になって仕方ありませんでした。
まとめとしまして、
「ヨルムンガンド」に足らないのは、画力で、
「ブラックラグーン」に足らないのは、狂人のユーモアのセンスだと思います。
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- 2007/04/25(水) 17:40:44|
- 気になったコト
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