恥に働けば角が立つ。

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「マリア様がみてる」の百合の部分

私立リリアン女学園高等部はお嬢様学校ですが、その実態は体育会系です。
力関係はもちろん、上級生>下級生でして、個々で結んだ姉妹(スール)ともなると、お姉さま(神)>その妹(その下僕)です。

「黄薔薇のつぼみの姉妹が、破局したんだって」
と比喩されたように姉妹(スール)制度はよく夫婦に喩えられます。

「破局、って……絶交と違うの?」
祐巳が尋ねると、桂さんは一本だけ立てた人差し指をチッチッチッと振った。
「むしろ離婚に近い」
「……ひぇぇ」
驚きの第二陣が、竜巻のようにやって来た。姉には絶対服従といっていい妹がロザリオを返すなんて、貞淑な妻がある日突然離婚届を突きつけるようなもの。いや、それ以上にすごいことらしい。何せ、前代未聞なんだから。(「黄薔薇革命」)


前年度の黄薔薇ファミリーはご存じの通り、江利子、令、由乃でしたが、
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リリアン女学園高等部での順位は、ロサ・フェティダの江利子>アン・ブゥトンの令>プチ・スールの由乃ですが、実際の力関係はデコチン>暴れおさげ>ヘタ令です。
そんな事を知らないその他大勢のリリアン女学園高等部の生徒は、いい様にリリアンかわら版に振り回されてしまいました。



姉妹(スール)の関係を上手く表しているのが、元白薔薇さまの佐藤聖でありまして、「マリア様がみてる」における彼女の価値はたぶんガチレズなだけじゃありません。

そこで初めて、祐巳は「やられた」と思った。白薔薇さまは、祥子さまが薔薇の館に入ってきたことに気がついていたんだ。それで、祐巳をからかっているところを、わざわざ祥子さまに見せつけようと。やっぱりサドだ、白薔薇さまって。(「黄薔薇革命」)
189
祐巳ちゃんと仲良しこよしの聖さま。
ま、一方的に聖が祐巳をからかっているだけなのですが、
Mっ気がある祐巳ちゃんが、Sっ気がある聖と気が合うのかも知れませんね、
と思いがちですが、ブッブッー!!聖はたぶんMです。

そう。お姉さまは、最初から私の扱いがうまかった。
454
高校入学したての頃、私には何人かから姉妹の申し込みらしきものがあったけど、どれもしっくりしなかった。放っておいてくれればいいのに、どうしてお姉さまを決めないのかと、外野が無責任にやいのやいのうるさく言った。その対応がかえって面倒くさいと思いはじめた頃、当時白薔薇のつぼみだったお姉さまが現れた。
彼女は、私の顔を好きだと言った。この顔を見ていたいから側にいなさい、と。その一言で、私は妹になることに決めたのだ。(「白き花びら」)


そして2年生の冬、心から愛していた人に一番大切な事すら教えて貰えず、ちゃんちゃら可笑しな道化だった聖。精神的にダメージを負ってしまいます。
駅のホームで打ちひしがれて、栞と出会ってしまった事を嘆く聖に向かって、超白薔薇さまは、

「そうね。でも会って良かったのよ。人生は勉強だから。会って良かったって思える未来にすれば、それでいいのよ」
「そんな未来なんて、きっと来ない」
「大丈夫。あなたは死んだわけじゃないんだから。傷はいつか癒えるものだわ」

「あなたには私がいるでしょう?」
「え?」

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「あなた、まさか本気で、私があなたの顔だけを愛していると思ってないでしょうね」

私はお姉さまの言葉に驚いて、一瞬涙が引っ込んだ。
「……違うんですか」
「失礼ね。あれは、あなたの負担にならないための方便よ。私はあなたの扱い方がうまいの、知っているでしょ」(「白き花びら」)


こんな女子高生居ねぇ。絶対居ねぇ、それはババアの台詞です。
一体、どうしたら自分の妹にここまで気配りが出来るのでしょうか?超白薔薇さまの過去に何があったのでしょうか?それは不明なのですが、

「いい?あなたはのめり込みやすいタイプだから、大切なものができたら自分から一歩引きなさい」
それが、お姉さまの最後のアドバイスだった。お姉さまは四月から他大学に通うことになっているから、困ったことがあってももう頼ることはできない。
「私、お姉さまに甘えるだけ甘えて、何もお返しできないままで……」
こんなに出来の悪い妹を、よくもここまで面倒見てくれたと思う。私は、本当にお姉さまに感謝していた。

「いいのよ。それがお姉さまの務めなんだから。もし恩返ししてくれる気持ちがあるなら、別の誰かに返してちょうだい。そうね、あなたの未来の妹にでも」(「白き花びら」)



「お戯れが過ぎましてよ、ロサ・ギガンティア」
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お姉さまにはちょいと見せられない未来です。

ですが、妹の志摩子には、正統派ではないものの良い姉の見本でした。
218
放任主義はお姉さま譲りです。

祐巳と祥子の関係をより読者に分からせたのも聖です。
わかってないなぁ、と白薔薇さまは祐巳の頭の上に手の平をのせた。しかし。それにしても白薔薇さまのスキンシップが、全然ドキドキしないのはなぜだろう。祥子さまじゃこうはいかない。(「黄薔薇革命」)
初めから聖はアウト・オブ・眼中の祐巳。
祐巳は初めから、祥子が憧れであり、祥子のようになりたかったのです。
聖みたいな親父仕様の女子高生になりたかった訳ではありません。
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ちょっと違うんです。

「わかったわ。白薔薇さまがいらしていると、あなたは楽しいわけね」
「……は?」
「それで?いつから、私のことを顔も見たくないくらい嫌いになったの」(「びっくりチョコレート」)

と5巻にして大掛かりな姉妹の危機が訪れた祐巳と祥子ですが、祐巳が助けを求めたのは聖でした。

アンタ、何で私の前だと緊張してんのよ、楽しそうじゃないのよ?
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生粋のお嬢様なので、いまいち一般人の考えが理解できない祥子さま。

「もうすぐ白薔薇さまは卒業しちゃう。そうしたら、どうしよう」
こんな風に、辛い時に助けてくれる人はいない。自分と祥子さまの間を取り持ってくれる人はいない。
「祐巳ちゃんの場合、もう少し祥子に本音でぶつかることだね。それさえできるようになったら、何があってもきっと乗り越えていける」
「でも」
「祐巳ちゃんならできる、って。だって、私にはちゃんとこうして心を伝えることができたでしょ?」
白薔薇さまはまるで自分は実験台だと言わんばかりだけど、そんなことはない。祐巳にとっては、白薔薇さまに告げた瞬間もまた確かに本番だった。
「それじゃ、祐巳ちゃんに宿題をあげよう。自力で祥子と仲直り、いい?」
「……はい」

自信がなかったけど、返事した。だって、祥子さまと祐巳は姉妹なんだから。仲直りのために、誰かに中に入ってもらうなんておかしい。
ロザリオをもらう時も二人だった。姉妹のことは、二人で何とかするしかないのだ。(「びっくりチョコレート」)


と中々立派な聖ですが、そもそもアナタが祐巳にちょっかいを出さなければ祥子も苛立たずに済みました。
聖は妹の志摩子にちょっかいも出さなければ、知りすぎているので志摩子に荒療治も出来ません。自分達のコトは割と棚に上げてますね。

この二人は姉妹というよりも、志摩子の言葉によると、
長い旅の途中で、同じ木陰を選んで休んだ言葉の通じない者たちのように。私たちはたぶん、自分のことを語り合わなくても、一緒にいられる。いずれまた離ればなれに旅立つことを知っていながら、そこにその人を感じながら魂の安息を得ることができるだろう。(「片手だけつないで」)

と姉に向かって言葉が通じないとは大きく出たな、志摩子。ですが、媚びないのが彼女ら山百合会の幹部の魅力です。
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  1. 2007/04/22(日) 17:51:00|
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